商品の魅力を引き出すモデル撮影
商品を撮る方法
日ごろネットショッピングや雑誌などで見る商品写真は、服であればマネキンに着せて撮ったり、商品を直接テーブルなどに置いて撮ったりして撮影されています。
この取り方をまとめて物撮りと言い、物撮りの中にもさまざまな取り方の手法があります。
まず一つ目は置き撮りです。
白などの単調な背景に商品を置いて撮影します。背景の色や照明を商品によって変えることで、風合いの変わった写真に仕上がります。
置いて撮影するため、置いても型崩れがないはっきりとしたシルエットの商品に向いている撮影方法です。
二つ目がハンガー吊りです。
クローゼットにしまう時のように商品をハンガーで吊し、撮影します。
お店などで売られてる状態に近いため、親しみやすいスタイルで、置き撮りではシルエットを作るのが難しいやわからい素材の商品を撮る際に使われる方法です。
三つ目が人形を使った撮影です。
人間の全身を象ったマネキンや、胴体部分のみのトルソーを使い分けて撮ります。
マネキンやトルソーはポーズが固定されたものから、肩から腕までが動きその時に合わせてポーズを変えることができるものがあります。
立体感を出したい商品を撮る時に適しており、ジャケットやストレッチ素材の商品に良く利用される撮影方法です。
立体になっているため前後からだけではなく、横からも撮影することができます。
マネキンやトルソーに着せることで、着た時のイメージが消費者に伝えやすくなります。
最後の方法がモデル撮影です。
商品を実際の人間に着させて撮影することでマネキンよりもイメージが伝えやすく、ポージングの幅も格段に広がります。
商品に合う髪型やコーディネートをすることで見本にもなり、消費者の購買意欲を促進させます。
商品のイメージに合わせたモデルをキャスティングすると、商品だけを撮った写真より魅力を最大限に引き出して伝えることが可能です。
モデル撮影
商品の魅力を伝えるにはモデル撮影が効果的ですが、モデル撮影とはどういった設備や費用が必要になるのでしょうか。
まずは撮影するためのスタジオが必要となります。
商品だけであれば箱のようなテントブースを作り撮ることもできますが、人物込みで撮ろうと思うと人間の高さの背景、照明がおけるスペースが必要となります。
一言で背景、照明といっても商品によって使い分ける場合は複数種類用意しなくてはなりません。
特に照明は素材や質感、色によって変えなければ良さがうまく伝わらず魅力が半減してしまう可能性もあるため、ライティング機材はなくてはならないものです。
一般的なライティング機材は一眼レフカメラに取り付けるタイプのストロボですが、そのまま取り付けるだけでなく、
外が黒で中が真っ白な傘のような形をしたアンブレラというものに装着すると反射させて被写体に光を当て明るい写真を撮るといった使い方もできます。
その他にも撮影用のLEDライトやソフトボックスといった機材があります。
それぞれが決して小さいものではなく、被写体との距離も写真のイメージによって変える必要があるため、撮影スペースにはある程度の大きさが必要となります。
室内では撮らずに野外にて撮ることもできますが、それでもある程度の機材は必要です。
そして野外だけになってしまうと天候に左右されやすいため、モデル撮影を行いたい場合は専用のスペースを確保しておいた方が良いといえます。
撮影の専門業者
企業によっては専用のスタジオやブースを設けているところもありますが、スタジオを作り維持するためにはそれなりの費用もかかります。
さらに、モデルやカメラマンに対する費用も発生します。
設備が良くてもカメラマンの腕やモデルの表情一つで写真の出来栄えは変わってくるため、素人よりはプロに任せた方が良いでしょう。
商品を多く売るためにこうした環境を一から揃えても、維持するための費用がかかりすぎてしまえば利益は上がらず逆効果となってしまいます。
そうならないために、撮影を専門的に行ってくれる業者を利用してみてはいかがでしょうか。
専用の業者であればスタジオがあり機材も揃っているところが多く、中にはモデルの手配も一緒に請け負ってくれるところもあります。
室内と野外両方で撮影を行ってくれる企業を利用すると撮影の幅も広がり、商品の魅力を最大限に引き出した商品写真を作ることができます。
撮影した写真をそのまま利用するのではなく、色味を変えたり、背景に映っている不要なものを削除したり、
商品ページで使えるように加工してくれる業者もあります。撮影だけでなくその画像を加工、レタッチする場合も知識がなければ難しいです。
そのため画像について一式任せることができるところであれば、安心です。
ネットショッピングの場合は実物を実際に見ることができないため、商品写真がとても重要となります。
撮影や写真加工について詳しくない場合は、専門の業者へ相談し任せてみると良いのではないでしょうか。