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TOPコラムどのようにして物流コストを削減するのか

公開日: 2023/09/02

どのようにして物流コストを削減するのか

物流コストとは

事業を運営する際には商品を販売することがほとんどですが、特に形ある商品を販売する場合は、顧客に商品を届けるだけではなく、商品を製造する材料も搬入する必要があります。このように商品を製造し販売する際は、商品や材料の価格やスタッフを雇用する経費に加えて、品物を配送するための費用である物流コストのことも、頭に入れておいておくことが重要です。いつも同じ配送会社やサービスを利用していると、配送にはこれくらいの金額がかかるのだと思うだけになってしまいますが、それでは費用を削減して事業内容を改善することはできません。何事も改善できる余地はないかと慎重に検討する姿勢が不可欠になります。
そして、物流コストについても、正しく理解しておくべきです。物流コストは、配送費用だけのことではなく、物流に関する保管費、梱包費、荷役費などが含まれます。この点を理解しておかなければ、配送費用のことだけを計算して満足してしまうことになります。保管費は倉庫などに関わる費用で、建物としての倉庫の費用や倉庫を借りる料金だけではなく、メンテナンスや光熱費などの維持費も加算する必要があります。梱包費は品物を梱包するために使った費用で、荷役費は品物を倉庫に出し入れする入出庫費用、シールを貼ったりタグ付けをしたりする流通加工費などから構成されます。多くの項目が含まれるので、正確なコストを算出するために、実際に支払った費用だけではなく、スタッフの勤務状況なども把握しておくことが求められます。

導入したい入出庫在庫管理システム

このように物流コストは、数多くの項目から構成されますので、正確な金額を算出するには複数の部門の協力が欠かせません。関係する部署から最新の情報を入手しないと、現在の状況を把握することはできませんが、資料を手渡ししたり電話で連絡したりするのは大変なものですし、間違いが起きやすくなってしまいます。そのため、複数の部署の情報を一元管理できるような仕組みを構築しなくてはなりません。仕組みの根幹となるのが、入荷業務、在庫管理、出荷業務を全て管理できる入出庫在庫管理システムです。品物を入荷してから保管して出荷するまでのことが全て把握できるので、費用を計算する際に役立ちます。システムを利用している場合でも、入荷、在庫、出荷のシステムを別々に運用していたのでは、他のシステムとの間にデータの食い違いや更新遅れなどが生じて不具合が生じますから、関係する業務を一括管理できるシステムが必要です。
そして、入出庫在庫管理システムは、物流コストを計算するのに役立つだけではなく、在庫の適正化や作業効率の向上などの効果も期待できます。実際に多くの企業が入出庫在庫管理システムを導入し、大きな成果を出しています。既に存在する商品や取引に関するデータも、システムに取り込めるようになっていますから、入出庫在庫管理システムを導入して立ち上げやすくなっているので便利です。他にも、正確な請求処理を行う請求業務機能や、円滑な作業を実現する作業指示書の発行機能なども付加されています。さまざまなメリットを持つシステムなので、入出荷や在庫管理を行う会社などは、導入を検討する価値があります。

物流関係のアウトソーシングも利用できる

入出庫在庫管理システムを導入することで、物流コストを削減し発生した費用が把握しやすくなりますが、より費用を削減するためには人件費の削減も検討しなくてはなりません。社内に優秀な人材を迎えようとしても、計画通りに採用できるとは限りませんし、たとえ人材を採用できたとしても、事業業績の関係で人件費が負担になることもあります。そこで活用することを検討したいのが、物流に関するアウトソーシングです。通販事業を運営しているのであれば、クラウドシステムを利用して、入庫、在庫管理、出荷までを依頼できます。倉庫を借りている場合なら、アウトソーシングに移行するのも比較的容易です。他にも量販店、メーカー、小売店などのための出荷代行サービスも存在します。
従来物流関係の業務とアウトソーシングは関係ないと思われていましたが、今では多様なサービスが提供されるようになっています。長期間自社の倉庫で品物を管理していた会社ほど従来のやり方に固執して、不要なコストが発生し経営内容を悪化させているケースが目立ちますから、アウトソーシングの活用を検討するべきです。自社では無理だと考えていたアウトソーシングの利用も、詳しく調べたり業者の担当者に相談したりすれば、手軽に利用できることが分かります。最新の技術を使うことで、どのようなサービスでもアウトソーシングできるようになっていますから、コストを削減するために業者に連絡して、積極的に活用する必要があります。このような新しいサービスを活用した企業ほど業績を伸ばし、旧態依然とした企業ほど、経営に苦しんでいるということもあるので、注意しなくてはなりません。

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