KPIって何?物流改善に必要な指標について
「KPI」という言葉をご存知でしょうか?
働き方改革が流行りだした昨今、よく耳にする言葉です。もちろん物流倉庫の業務改善でもこのKPIは使われます。今回はKPIを活用して頂くためにも、物流の業務改善における一般的なKPIについて解説します。
目次
KPIとは?
KPIとは(Key Performance Indicator)の略であり、業務目標の達成度合いを計る定量的な指標です。物流倉庫の業務改善では主にQCD【Quality(品質)・Cost(コスト)・Delivery(納期)】を改善することにフォーカスを当て指標を決めます。
KPIの活用メリット
KPIを設定することで、以下のようなメリットが考えられます。
問題の可視化
今、行っている業務プロセスが正しいかどうかを判断するのは現場にいる作業者でもそう容易くはありません。拠点の数が増え、業務プロセスが複雑化するほど、実態の把握は困難になるため、管理者の立場ではさらに問題が見えにくくなってしまいます。そこで、きちんとKPIを設定することで、本来気づくことができなかった業務プロセスの良し悪しを把握することが可能になります。そのように業務の問題を可視化することができれば、目標を達成するための誘因にもなりますので、KPIの設定は改善を進めるための重要なポイントと言えます。
円滑なコミュニケーション
プロジェクトメンバー間における客観的な改善基準を設定できるのはもちろんのこと、オーナー(経営層)向けの成果報告にも効果が発揮できるのがKPIです。社員・パートといった立場の違う担当者間や荷主と倉庫会社といった関係性でも改善目標となるKPIを設定することで、改善目標が明確化されるため、合理的かつ効率的に改善を進めることが可能となります。
公平な評価基準
主観的な評価は時に不公平な評価になってしまう可能性があります。客観的な指標となるKPIがあれば現場責任者だけではなく、人事担当者や経営者でも正しく評価することができます。また、KPIが無いと荷主はコストだけで倉庫会社を評価しがちですが、KPIを両者間で共有することで、QCDに基づいた評価を正しく行えるため、正確性や安全性といった部分も担保されるようになります。そのため、双方にとってリスクなく長期的な利益を生み出すことが可能になります。
物流倉庫の業務におけるKPI
物流倉庫の業務で具体的にどのようなKPIを設定すれば良いのかを表したのが下の図になります。
このようにそれぞれの業務に合わせて、しっかりとKPIを設定することにより、物流改善に必要な指標をきちんと整理することができます。例えば一般的な生産性は作業者あたりの作業時間と作業量から判断するため、ピッキングの生産性を算出する場合は1人の作業者が1時間にどれだけの数の商品をピッキングできたかで求めることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
トミーズコーポレーションでは自社の物流業務でお困りのお客様に対して、物流コンサルティングサービスを提供しております。KPIを設定し、お客様と二人三脚で物流改善に取り組みさせて頂きますので、まずは一度お気軽にお問い合わせくださいませ。
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