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公開日: 2020/07/28

ノー検品って何?メリットとデメリットをご紹介いたします

カテゴリ:物流業務について

SCMラベル

弊社ではお客様との商談の際に時折、お客様から「入庫はノー検品でお願いします。」とご要望を受けることがあります。ノー検品とはまさしく検品をしないことでありますが、実はメリットとデメリットがございます。本日はノー検品について詳しく解説するとともに、メリットとデメリットをご紹介いたします。

ノー検品とは

物流倉庫では出荷時に出荷検品を行いますが、その際にASN情報を作成するのが基本です。ASN情報とは、ひとつの梱包ケースの中にどの商品がいくつ入っているかを示した明細データです。出荷検品時に作成したASN情報の精度が100%信頼できるものなら、入庫側(荷物を受け入れる側)の物流倉庫では入庫検品をする必要がありません。そのため、入庫側ではこれをノー検品と呼びます。

ノー検品を実現するための条件

納品精度

ノー検品では入庫側が検品を省略するため、出庫側の誤出荷率が0%であることが保証されなければなりません。そのためには最低限、出庫側と入庫側の両方に一次元バーコードや二次元バーコード、RFIDなどのAuto-IDの導入が必須となります。(※Auto-IDについてはこちらで解説しております。)

SCMラベル

物流倉庫では通常、出荷時に梱包ケースにSCMラベル(バーコードのついた納品ラベル)を貼付します。SCMラベルと内容明細とを紐付けた梱包明細データを作成し、この梱包明細データを納品先にASN情報として事前に送ります。入庫側の物流倉庫では、事前に受け取ったASN情報を元に、商品受け入れ時にこのSCMラベルのバーコードをスキャンすることで、梱包ケースを開けることなく、入荷明細をチェックすることができます。

ノー検品のメリットとデメリット

ノー検品のメリット

ノー検品のメリットは、入庫側がピース単位で全数、入荷検品をしなくてよいということです。これは大幅に検品作業をカットできるということだけではなく、同時に大幅なコストダウンが実現可能であることを意味します。

ノー検品のデメリット

ノー検品にも当然落とし穴はあります。それは出庫側の誤出荷率が0%であることが保証されていなかった場合、つまり出荷検品にミスがあった場合は、後々になって入庫側の物流倉庫で在庫数が合わないといった事態が発生してしまう可能性があることです。在庫が狂っているとなると、商品出荷時に在庫が足りない場合が出てくるため、場合によっては荷主にとってのお客様や取引先に多大な迷惑をかけてしまう原因につながります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ノー検品は一見、コストダウンを実現するための画期的な取り組みのように見えますが、同時にデメリットも存在することが分かりました。弊社トミーズコーポレーションではお客様からノー検品のご要望があった場合は、場合によってはお断りさせていただく場合がございます。その理由は出庫側の誤出荷率が0%であることが必ずしも保証されているとは限らないためです。そのため、それでもノー検品をご希望されるお客様には、後々の在庫差異が発生してしまう可能性についてご了承をいただいております。

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