【2024年版】BtoB向けECカート・システム比較10選!選び方や注意点など
「BtoBのECカート・システムって、どれを選べばいいの?」と悩んでいませんか?
確かに、サービスごとに機能や料金が異なるので、イマイチどれを選べばよいのか分からないですよね。
そこで今回は、BtoB向けECカート・システムを厳選してご紹介します。
この記事を読めば、時間をかけることなく、自社に最適なBtoB向けECカート・システムを選ぶことが可能です。
なお、BtoBのEC化率は近年も右肩上がりで増加しています。
※参考:経済産業省「令和4年度 電子商取引に関する市場調査」
まだECを始めていないBtoB企業の方は、これを機に始めましょう。
それではどうぞ!
目次
BtoB向けECカート・システムとは?
BtoB向けECカート・システムとは、企業間取引(BtoB)を効率化するためのWebシステムで、主にBtoBサイトの構築やオンラインでの受発注を可能にするものです。具体的には、「ECカート(ASPカート)」や「ECパッケージ」などに分類されますが、この記事ではこれらを一本化して説明します。
ECカート(ASPカート)とは?
ASPカート(Application Service Providerカート)とは、サービス提供会社が管理・運営するサーバー上で提供されるECカートシステムのことです。利用企業は自社でサーバーを用意する必要がなく、インターネットを通じて手軽に利用できるため、初期導入コストが低いのが特徴です。ASPカートは基本機能が揃っており、簡単に始められる一方で、カスタマイズ性には限界がある場合があります。
ECパッケージとは?
一方、ECパッケージとは、企業が自社のサーバーにインストールして利用するタイプのECカートシステムです。こちらは導入時に一定のコストがかかりますが、自社のニーズに合わせた高度なカスタマイズが可能です。また、セキュリティや機能面での自由度が高いため、大規模な取引を行う企業や特定の機能を必要とする企業に向いています。
従来のBtoB受発注方法とその課題
従来、BtoBの受発注業務は主に電話、FAX、メールなどを通じて行われていました。この方法は一見便利に思えますが、実際には多くの問題点を抱えていました。例えば、手作業による入力ミスや情報の伝達漏れ、書類の紛失などが頻繁に発生し、業務効率が低下してしまいます。また、紙ベースのやり取りは保管スペースを必要とし、管理コストがかさむことも課題でした。
BtoB向けECカート・システムの利点
現在では、BtoB向けECカート・システムの普及により、これらの課題が大幅に改善されています。ECカート・システムを導入することで、受発注業務がオンライン上で完結し、「ペーパーレス化」や「デジタル化」が進んでいます。具体的な利点は以下の通りです。
業務効率の向上
手作業によるミスを減らし、自動化されたプロセスで迅速かつ正確な受発注が可能になります。
コスト削減
紙の使用を減らし、物理的な保管スペースや管理コストを削減できます。
データの一元管理
取引データを一元管理することで、在庫管理や販売分析が容易になり、経営判断の精度が向上します。
取引先との連携強化
システムを通じてリアルタイムで情報共有ができるため、取引先とのコミュニケーションがスムーズになります。
このように、BtoB向けECカート・システムは、現代の企業間取引において不可欠なツールとなりつつあります。企業はこのシステムを活用することで、競争力を高め、持続可能なビジネスモデルを構築することができます。
BtoB向けECカート・システムを選ぶ3つのポイント
BtoB向けECカート・システムを選ぶ際には、以下の3つのポイントを重視することが重要です。
自社に必要な機能があるか
まず第一に確認すべきは、自社に必要な機能が揃っているかどうかです。予め自社の業務プロセスを洗い出し、それに対応する機能があるかを確認することが大切です。
例えば、卸売業では取引先によって商品の販売価格を変更したい場合があります。この場合、「取引先別価格設定機能」が必要となります。これが備わっていないECカート・システムでは、取引先ごとに価格を手動で設定しなければならず、業務効率が低下します。
また、商品の在庫管理、注文履歴の確認、納期の管理など、自社の業務に欠かせない機能をリストアップし、各サービスがそれらの機能を提供しているかを詳細にチェックしましょう。機能が不足していると、後々業務に支障をきたすことになりますので、慎重な選定が求められます。
カスタマイズが可能か
次に注目すべきポイントは、カスタマイズが可能かどうかです。ECカート・システムは基本的な機能を標準で備えていることが多いですが、企業ごとに求める機能や操作性は異なります。
高度な機能が必要な場合、標準装備では対応しきれないことも少なくありません。そのため、カスタマイズが可能なシステムであれば、自社の具体的な要望に応じた機能追加や調整が可能となります。たとえば、特定の業務フローに合わせたオーダーメイドの機能を実装できるかどうかが重要です。
カスタマイズの範囲や費用についても事前に確認し、必要な変更が容易に行えるかどうかを検討しましょう。システム導入後のサポート体制も重要で、カスタマイズ後の運用やメンテナンスがスムーズに行えることが望ましいです。
サードパーティーとの連携が可能か
最後に考慮すべきポイントは、サードパーティーとの連携が可能かどうかです。ECカート・システム単体ではBtoB業務の全てをカバーすることは難しいため、他のシステムとの連携が重要となります。
具体的には、決済システム(請求管理)、販売管理システム(在庫連携)、WMS(倉庫管理システム)などとの連携が求められます。これらのシステムと円滑に連携できる機能が充実しているかを確認することが大切です。
連携がスムーズに行えることで、データの一元管理が可能となり、業務効率が飛躍的に向上します。また、取引先とのデータ共有もリアルタイムで行えるため、取引の透明性が高まり、信頼関係の構築にも寄与します。
各サービスの提供する連携機能の充実度や、導入事例を参考にすることで、実際の運用にどれほど適しているかを見極めましょう。
BtoB向けECカート・システム比較10選
ここからは、BtoB向けECカート・システムを紹介していきます。
以下、比較一覧表です。
ぜひ参考にしてください。
Bカート
BtoBの受発注業務をEC化するクラウドサービス『Bカート』は、株式会社Dai(ダイ)が提供するサービスです。このサービスは中小企業はもちろん一部の大企業にも導入されており、導入社数は1,500社を超えています(2024年7月現在)。
『Bカート』は、その幅広いBtoB機能が特徴です。代表的な3つの管理機能として、価格管理、販路管理、決済管理があります。例えば、取引先ごとに異なる価格設定が可能な「価格管理機能」により、各取引先に対して異なる価格を設定することができます。これにより、卸売業や取引先の多様なニーズに柔軟に対応することができます。「販路管理機能」は、取引先ごとに(グループ・顧客単位で)商品の表示・非表示が設定できるようになっています。「決済管理機能」は、顧客ごとに異なる支払い方法も、設定ひとつで管理することが可能となっております。このように、『Bカート』は価格管理、販路管理、決済管理の各方面で高度な機能を提供し、BtoB取引の効率化と利便性を大幅に向上させることができます。
価格設定も良心的で、ライトプランは月額9,800円から利用できるため、中小企業にも手軽に導入できます。また、サードパーティーとの連携機能が充実しており、決済システムや倉庫管理システム(WMS)など、さまざまな外部サービスと簡単に統合できる点も魅力です。このため、特殊な機能が必要でない場合、カスタマイズ不要で多様なニーズに対応可能です。
新規導入を検討している企業向けに、30日間の無料トライアルも提供されており、実際の操作感や機能を試してから正式に導入を決めることができます。気になる方はぜひ試用してみてください。
楽楽B2B
『楽楽B2B』は、株式会社ネットショップ支援室がサービス提供するBtoB受発注システムです。
特長は、AI OCRの「注文書自動読込み機能」があることです。『楽楽B2B』のAI OCR機能は、BtoBの取引における紙の注文書をスキャンし、デジタルデータに変換することができます。
例えば、1つのカラムの中に複数の項目が複数段にわたって表示される「複雑な帳票」でも、AI OCRは読み込みが可能となります。また、手書きの注文書の読み込みにも対応しています。これにより、従来のBtoB取引における手作業による入力ミスを防ぎ、業務効率を大幅に向上させることができます。
さらに、この機能を活用することで、現状のメールやFAXなどの紙による受注を残しつつも、BtoBのECサイトを通じて徐々にWeb受注に切り替えていくことが可能です。つまり、取引先に配慮しながらペーパーレス化やデジタル化を目指したいBtoB企業にとって、非常に有効なECシステムと言えます。
ただし、実際の読み込み精度については、事前にしっかりと検証することが重要です。BtoBの実際の業務フローに適合するかどうかを確認することで、ECシステム導入後のトラブルを未然に防ぐことができます。
ecbeing BtoB
株式会社ecbeingが運営する『ecbeing BtoB』は、中堅・大手企業向けのBtoB ECプラットフォームです。このプラットフォームは、「受注業務の負担を軽減したい」、「BtoBサイトとBtoCサイトを同時に構築したい」、「代理店向けWEBカタログサイトを活用してもらいたい」、「大量アクセスに対応できる社内販売サイトを構築したい」など、企業の多様な課題を解決することができます。
さらに、システム開発600名の安定した開発体制を有しており、サイト公開後も充実したサポートが期待できます。これにより、システム導入後も安心して運用を続けることができます。またECに特化セキュリティもあります。
導入事例も豊富に掲載されており、さまざまな業界での活用例を参考にすることができます。多岐にわたる業界での事例が紹介されています。これにより、自社に最適なBtoB ECシステムを導入する際の参考になるでしょう。
ecWorks
株式会社ecbeingが運営する『ecWorks』は、高機能かつ安価なBtoBプラットフォームです。『ecbeing BtoB』の導入事例を元に開発され、1,600サイト以上の構築実績を誇る同社の豊富な経験とノウハウが反映された、低予算法人向けのソリューションです。
『ecWorks』は、小規模なカスタマイズに対応可能。もし大規模なカスタマイズが必要になった場合でも、『ecbeing BtoB』への低コストかつ短時間での移行が可能です。この移行のスムーズさは、企業が迅速に新しいシステム環境に適応し、業務を継続できる大きな利点です。
また、同社のノウハウにより、セキュリティ対策が徹底されている点も大きなポイントです。これにより、安心してシステムを運用することができます。
さらに、『ecWorks』は営業支援オプション機能により。サイト構築後の利用促進が可能です。
このように、『ecWorks』は高機能でありながらコストパフォーマンスに優れたBtoBプラットフォームとして、多くの企業にとって魅力的な選択肢となっています。
MakeShop(BtoBオプション)
導入社数10,000社を超えるECサイト構築システムの『Makeshop』に、会員制・卸サイトの機能を付けられる『MakeshopBtoBオプション』です。GMOメイクショップ株式会社が提供しています。このオプションを活用することで、BtoBとBtoCの両方の取引を1つのECサイトで効率的に管理することができます。
特長は、BtoBとBtoCを1サイトで運営できる点にあります。ユーザーがログインしたときに会員を自動で判定し、ECサイトの画面表示を「法人」と「個人(一般消費者)」で切り替えることができます。
また、BtoBとBtoCのデータは一元管理できるため、二重管理の心配がありません。そのため在庫管理や顧客管理が効率化され、業務の負担を軽減することができます。さらに、BtoB特有の商習慣に対応するための機能も充実しており、例えば取引先ごとに異なる価格設定や支払い条件の設定が可能です。
そのほか、個別のカスタマイズにも対応しているため、特殊な機能が必要な場合は一度相談してみるとよいでしょう。
Aladdin EC(アラジンEC)
『Aladdin EC』は、株式会社アイルが提供するBtoB専用のECサイト構築・Web受発注システムです。このシステムは、BtoB取引を効率化し、FAX・電話注文の業務プロセスをデジタル化するために設計されています。
『Aladdin EC』の優れている点は、カスタマイズの対応力です。企業ごとの特定のニーズに応じて柔軟に対応できるため、自社の業務フローにぴったりとフィットするECサイトを構築することが可能です。特に、自社の基幹システム(ERP、CRMなど)と連携させることができ、データの一元管理や自動化による業務効率化が実現します。
また、標準的な「ECカート(ASPカート)」では機能的に物足りないが、フルスクラッチ(ゼロからの開発)では費用がかかりすぎるといった企業にとって、『Aladdin EC』は候補に挙がるでしょう。
▲出典:Aladdin EC
そのほか、株式会社アイルの強みは、何と言ってもショップ運営のシステム構築に幅広いノウハウがあること。
『アラジンEC』以外にも、複数のソリューション&プロダクトが存在します。
BtoBのECのみならず、総合的に自社のシステムを見直す場合は、まるごとお任せできるかもしれません。
CO-NECT(コネクト)
『CO-NECT(コネクト)』は、「FAXや電話にさようなら スマホやPCからかんたん・確実に受発注」がキャッチフレーズのBtoB受発注システムです。CO-NECT株式会社がサービス提供しています。BtoBの受発注業務を効率化し、デジタル化するために設計されています。
このシステムの特長は、キャッチフレーズどおり、パソコンのみならず、スマートフォンでも気軽に受発注できる点です。これにより、従来のFAXや電話による受発注業務を大幅に簡素化し、どこからでも手軽にBtoB取引が行えます。また、初期費用0円、月額費用0円から利用開始できるため、導入のハードルが非常に低く、申し込み当日から利用できるのも大きな魅力です。
『CO-NECT』は、食品、化粧品、工具などのさまざまな業界で導入されており、その導入事例も豊富です。サービスサイトには具体的な事例が紹介されており、各業界での実際の活用方法や成功例を確認することができます。これにより、自社におけるBtoB受発注システムの導入イメージを具体的に掴むことができるでしょう。
また、基本的な機能が充実しているため、「基本的な機能だけあればよい」という企業にとって適したシステムです。受発注業務のデジタル化を手軽に始めたい企業や、既存の業務プロセスを簡素化したい企業にとって、候補に挙がるでしょう。
さらに、『CO-NECT』では2週間の無料トライアルを提供しており、導入前に実際の操作感や機能を試すことができます。これにより、自社の業務フローに適合するかどうかを確認し、安心して導入を決定することができます。
BeeTrade(ビートレード)
株式会社アピリッツが提供する『BeeTrade』は、BtoBのECに特化したECサイト構築パッケージです。このパッケージは、BtoB取引の効率化と利便性向上を目的として設計されています。
『BeeTrade』は、価格管理、販売管理、決済管理など、BtoB特有の商習慣に対応するための機能を標準で装備しています。例えば、取引先ごとに異なる価格設定や、複数の支払い条件を設定することが可能です。
特長として、株式会社アピリッツは幅広いソリューションを提供している点が挙げられます。具体的には、以下のようなサービスを提供しています。
・Webシステム開発/運用
・EC構築/支援
・Webマーケティングデザイン
・スマートフォン対応サービス
・セキュリティサービス
・オンラインゲーム
これらのソリューションにより、『BeeTrade』は単なるBtoB ECサイト構築ツールに留まらず、総合的なWebシステム開発や運用支援も提供しています。これにより、企業の多様なニーズに応じたカスタマイズやサポートが可能となり、BtoBサイトの運営を強力にバックアップします。
ebisumart(エビスマート)
『ebisumart』は、株式会社インターファクトリーが運営するECビジネスプラットフォームです。このプラットフォームは、BtoBはもちろん、BtoC、オムニチャネル、ショッピングモール構築など、多様なビジネスモデルに対応可能です。
『ebisumart』の特長は、BtoBのECサイト構築における高度なカスタマイズ対応力です。「世の中にあるような機能であれば、ほぼ問題なく実装可能」ということもあり、企業の複雑なニーズに応える柔軟性を持っています。
さらに、サードパーティとの連携実績が豊富な点も大きな魅力です。例えば、決済システム、物流管理システム(WMS)、マーケティングオートメーションツールなど、さまざまな外部サービスと連携することが可能です。この連携により、専門分野の機能をサードパーティに任せることで、開発コストを抑えながら高機能なECサイトを実現できます。
『ebisumart』は、BtoBのECサイト運営において、信頼性と柔軟性を兼ね備えたプラットフォームとして、多くの企業にとって頼りになる存在です。BtoB、BtoC、オムニチャネルといった複数のビジネスモデルに対応することで、企業の成長を支援します。
EC-Rider(イーシーライダー)
株式会社フライトホールディングスが提供する『EC-Rider(イーシーライダー)』は、BtoBのECサイト構築に特化したシステムです。このシステムは、BtoB取引の効率化と利便性向上を目指して設計されています。
『EC-Rider』の特長として、さまざまなサプライヤーが不特定多数のバイヤーに対して売り場を提供する「卸売市場」をインターネット上に用意する機能「eマーケットプレイス」があります。これにより、企業は自社がプラットフォーマーとなり、多数の取引先と効率的にビジネスを展開することが可能です。この機能は、BtoBのECサイト運営において、多様な商機を創出します。
また、『EC-Rider』には「FAX OCR連携」機能も搭載されています。FAXから送られた注文書や申込書をOCR(文字認識)機能が自動で内容を読み取り、データ化することができます。これにより、従来の手動入力によるミスを防ぎ、業務効率を大幅に向上させることができます。特に、BtoB取引でFAXを多用する企業にとって、この機能は非常に有用です。
料金プランは「クラウド(ASP)」と「オンプレミス」に分かれており、企業のニーズに応じて選択することができます。クラウド(ASP)プランでは、初期投資を抑えつつ迅速に導入が可能です。また、オプションを活用することで、カスタマイズも可能となっており、企業の特定の要件に応じた柔軟なシステム運用が実現します。
BtoBのECカートを選ぶときの注意点
BtoBのECカートを選ぶ際には、初期費用や月額費用の金額だけで判断してはいけません。BtoB取引は多岐にわたる機能が必要とされるため、単に費用の安さだけで選ぶと後々問題が生じる可能性があります。
費用が安いと思って選んでも、必要な機能がオプション扱いであれば、追加費用がかかるため、結果的にコストが高くなることがあります。特に、BtoB取引では取引先ごとの価格設定や在庫管理、注文管理などの機能が求められるため、標準機能だけでは不十分な場合が多いです。
各サービスサイトの表記だけで判断せず、自社に必要なBtoB向けのEC機能がすべて揃っているかどうかを確認することが重要です。具体的には、以下の点に注意して選定を行いましょう
自社に必要なBtoB機能の確認
取引先別価格設定、複数の支払い条件、在庫管理、受発注管理など、自社の業務プロセスに必要な機能をリストアップし、各ECカートがこれらの機能を提供しているかを確認します。
トータル費用の確認
各サービスの営業担当に自社のニーズを伝え、必要な機能が標準装備されているか、またはオプションとして追加可能かを確認します。その上で、すべての必要機能を含めたトータル費用を見積もり、予算内で収まるかを確認します。
カスタマイズの可能性
自社の特定のニーズに応じたカスタマイズが可能かどうかも重要です。カスタマイズ対応力のあるECカートを選ぶことで、自社のBtoB取引に最適化されたシステムを構築できます。
サポート体制の確認
導入後のサポート体制も重要です。システムの運用中に問題が発生した場合に迅速に対応してもらえるか、定期的なアップデートやメンテナンスが提供されるかを確認しましょう。
BtoBのECカート選びでは、初期費用や月額費用だけでなく、必要な機能の充実度やカスタマイズ性、サポート体制などを総合的に評価することが成功の鍵です。これらのポイントをしっかりと確認し、自社のBtoB取引に最適なECカートを選定してください。
自社ECサイトの構築だけでなく「ECモール」への出展も検討しよう
BtoB向けのECカートは、自社専用のBtoB ECサイトを構築するための強力なツールですが、新規顧客の集客は難しいと言えます。Web広告の出稿やSEOなどの集客施策を行う必要があり、これには時間と労力がかかります。
もし自社の販売形態が特殊でなく、すぐに販路を開拓したい場合は、BtoB向けの「ECモール」への出展も選択肢の一つです。BtoB ECモールは、すでに多くのバイヤーが集まっているため、自社でわざわざ集客しなくても購入してもらえる可能性が高いです。これにより、速やかに新規取引先を獲得することができます。
ECモールは販売マージンこそ必要になりますが、初期費用はほぼかからないため、出店のハードルは低いと言えるでしょう。特に、BtoB取引に特化したECモールは、取引条件や商品情報が整備されており、企業間取引に適した環境を提供しています。
今回は、2つのBtoB専用ECモールをご紹介いたします。
netsea(ネッシー)
『netsea』は、200万点以上の商品が登録されている巨大BtoBモールです(2024年7月23日時点)。
仕入れのためのユーザー登録は無料で、月額費もかかりません。
その背景もあり、55万社以上の仕入れ会員(バイヤー)が利用しています。
サプライヤー側では取引(販売)するバイヤーを選定できますので、自社製品の流通やブランドイメージをコントールすることが可能です。
superdelivery(スーパーデリバリー)
株式会社ラクーンが運営するsuperdelivery(スーパーデリバリー)は、3,100社を超える企業が出展しており、169万点を超える商品が登録されています(2024年7月23日時点)。
特徴は、仕入れのための会員プランが2種類あること。購入頻度の高い事業者向けの「スタンダードプラン」(月会費2,000円、税抜)と、スポット購入向けの「フリープラン」(月会費無料)が選択可能です。有料会員とフリープラン会員限定のECモールであるため、購買意欲のあるバイヤーが多いです。
また、海外販売にも対応しており、国内外34万以上のバイヤーに商品を卸せる、全世界型の商品マッチングツールでもあります。
物流のアウトソーシングならトミーズがおすすめ
なかには、「自社の発送業務を物流会社にアウトソーシングしたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。物流実績28年を誇る、弊社トミーズコーポレーションなら、BtoBおよびBtoCのECに特化したクラウドWMS「BEELOGi(ビーロジ)」を導入しているため、あらゆるECカート・システムと連携が可能です。
「BEELOGi(ビーロジ)」は、BtoBとBtoCの在庫一元管理に対応しており、異なる販売チャネルの在庫を一元的に管理することができます。これにより、在庫の過不足を防ぎ、効率的な在庫管理が実現します。さらに、リアルタイムで在庫状況を把握できるため、迅速な出荷対応が可能です。
プロならではの高い物流品質で、お客様の荷物を適切に保管および発送いたしますので、ご安心ください。トミーズコーポレーションでは、商品の受け取りから保管、出荷まで一貫して対応し、BtoBの大量注文やBtoCの個別発送にも柔軟に対応しています。
物流のアウトソーシングが初めての方でも、安心してご利用いただけるよう、丁寧なサポートを提供しております。
まとめ
この記事では、BtoB向けECカート・システムを比較してご紹介しました。自社に合いそうなECカート・システムは見つかりましたか?見積もりをとるときは、なるべく要望を明確化しましょう。具体的であればあるほど、ECカート選びで失敗するリスクを抑えられます。
また、BtoB ECカートの導入だけでなく、物流のアウトソーシングも検討することで、業務効率をさらに向上させることができます。物流のプロフェッショナルであるトミーズコーポレーションと連携することで、BtoBおよびBtoCの取引をスムーズに進めることができるでしょう。
それでは素敵なBtoBサイトの構築を願っております。
EC発送代行をご検討の方はトミーズコーポレーション
クラウドWMSをお探しならクラウドWMS「BEELOGI(ビーロジ)」