カメラマンインタビューその1「撮影コンセプト作りの方法とは?」
弊社では、ネットショップの商品撮影やブランドのイメージ撮影などでご利用頂ける「撮影代行サービス」も行っております。クライアント様からの撮影のご依頼内容によって、適したカメラマンを選定しております。今回は特にファッション(人物)撮影で実績のあるカメラマンさんにインタビューしましたので、ご参考下さいませ。
(記者)「カメラマンになった経緯を教えて下さい。」
(カメラマン)「特に父親の影響ってことはないんですけど、カメラマンの父親の会社でアシスタントを1年半ぐらいやりまして、そこからカメラを触りはじめたのがきっかけです。最初は百貨店やスーパーなどの広告撮影から始まったのですが、徐々に人物撮影に興味を持ち始め、特にファッションとかキラキラしたものが撮りたいと考えていたときに、父親の会社を抜けて、雑誌などやっている編集プロダクションに入りました。そこでは、人物撮影以外の料理の撮影とかも経験しましたが、ある時期からファッション(人物)以外の仕事をしたくなくなってしまったので、独立しました。そこから今の自分のスタイルになったと思います。」
(記者)「ありがとうございます。料理の撮影までご経験されてるとは知りませんでした。それでは得意なのはやっぱりファッション撮影ですか?」
(カメラマン)「得意不得意かは分かりませんが、ファッション(人物)撮影が一番しっくりきますね。マニュアルがあったりなかったりするので、対クライアント様に気に入ってもらえなかったら終わりというのがあります。料理にはある程度セオリーがあって、メニューがあれば基本がある。その通りにやっていれば誰でも80点は撮れるかなという印象があります。でもファッション撮影は対人なので、モデルさんと、どれだけ疎通してできるかにもよりますね。だから結構、両極端ですね。気に入ってもらえる時もあればダメな時もあります。」
(記者)「ありがとうございます。次に弊社のクライアント様からのよくある声として、“撮影をお願いしたいけどイメージをどうやって伝えればよいのか分からない”というご相談が多いです。逆にカメラマンの立場からして聞いておきたいことはありますか?」
(カメラマン)「そうですね、ブランドを立ち上げたコンセプトやテーマはもちろんのこと、SS/AWといったシーズンコンセプトも参考にしますね。どういうコンセプトかを聞き出してそれに合わせてディレクションをします。もちろんクライアント様の方でイメージがすでに固まっている場合は、その通りに撮影させて頂きます。だた、中には“かっこいい写真が欲しい”といった、ざっくりしたクライアント様もいらっしゃいます。実はそのようなご要望のクライアント様は結構いて、色々なクライアント様に対して同じ提案をしても、カブってきてしまうので、遊びを入れてみたりして、ビジュアルを作っていきます。
また、クライアント様にはお伝えしておりませんが、コンセプトに対して裏テーマを作る時もあります。そこはあえてホームページで表現する訳ではありませんが、そういうのをスタッフの中で共通認識として持ってやれば、方向性がブレずにすみます。結果としてその裏テーマがビジュアルとして表現された時にクライアント様に気に入ってもらえるかが、重要ですね。でもそこが楽しいです。」
(記者)「裏テーマがあったなんて知りませんでした。クライアント様とのやりとりで難しい部分はありますか?」
(カメラマン)「やっぱり商品が売れることが一番大事だと思うので、クライアント様の顧客満足を意識しつつも、エンドユーザーの事も考えるようにして、提案しています。当然、僕1人かっこいいと思っても、それが実際に何人から共感を得られるかはわからないので、ディレクター・カメラマン・ヘアメイクといて、時と場合によってはモデルも一緒に打ち合わせする事もあります。モデルにもやっぱり感度が高い人とそうでない人がいます。」
(記者)「チームで作り上げていくって事なんですね。ちなみにモデルの感度が高い人ってどういうモデルさんでしょうか?」
(カメラマン)「それはですね、、、」
ーーー次回カメラマンインタビューその2に続くーーー
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