カメラマンインタビューその2「売れる商品写真とは?」
ーーー前回のカメラマンインタビューその1の続きーーー
(記者)「チームで作り上げていくって事なんですね。ちなみにモデルの感度が高い人ってどういうモデルさんでしょうか?」
(カメラマン)「それはですね、、、服の見せ方とはまた別で、写真映えする人ですね。例えばネットショップの場合、トップページから流入するお客様(消費者)が多いと思いますが、トップページを見た場合、いきなりこの服が良いなって、ならないと思うんですよね。それは下層の商品詳細ページであって、まずはトップページでどれだけお客様(消費者)を惹き付けられるかを考えます。写真って第一印象で伝えられる情報には限界があって、服が良いとかっていうよりも、カワイイとかカッコイイとかしか実際は伝わっていないと思います。だからこそその最初に与える印象で勝負しないといけないと思います。最初の印象が悪いと、商品ページなんて見てくれませんから。」
(記者)「確かにそうですね。カメラマンの方がこんなに《売れるための商品撮影》を意識されているとは知りませんでした。」
(カメラマン)「例えば多くのブランドを抱えている会社だと、1店舗ごとにしっかりコンセプトがあるんですが、その会社全体の縛りができてしまう。その縛りのせいで本当は《そんなトーンじゃない商品》もあったりします。そういう風にはなってほしくないという思いはありますね。地方だけでやってる小さなブランドだったとしても、そのブランドとしてのテーマがちゃんとしているビジュアルを撮りたいし、そうじゃないといけないとも思っています。」
(記者)「最近だといろいろなブランドをまとめているモールサイトも人気がありますが、確かにブランドの違いが分かりにくい部分があったりしますよね。」
(カメラマン)「縛りができているんだと思いますね。変な言い方ですけど、この時代カメラマンっていっぱいいますし、小手先だけの技術だけでもお洒落に見えるものが撮れます。でも、なんていうんでしょうね、、、血の通ってない写真は寂しい気がします。僕もカメラマンとしてファッション(人物)撮影をする上で、“このカメラマンに撮らせたらこんな感じになる”といった、テイストで選んでもらえるよう目標をおいてますし、そういうテイストで選んでもよい時代になったなかなと感じています。」
(記者)「なるほどですね。僕も音楽の仕事をしていた時期があって、共感する部分はあるんですけど、カメラと音楽は近い印象を受けます。スタジオミュージシャンって何でもできると思われがちですが、実際は“あのサウンドをだしたいから、あの人に頼もう”って選ばれている世界です。」
(カメラマン)「大阪ではなんでもできないと!ってなってしまいます。(笑)知人からの依頼なら料理も撮りますが、自分のプロモーションというか、“なんやねん、あのカメラマン”となった時に、、、もっというとパッと写真を見た時に“あぁ、あのカメラマンの写真だ”ってなるほどじゃないと。そのため、僕も最近東京の事務所にも所属しています。」
(記者)「この前ウェブデザイナーの面接をしたときに、同じような事を言っていた応募者の方がいました。大阪はイチロークラスを求めるって(笑)。打って守って走れるスーパースターといったところでしょうか、、、それにしても、第一線の中ご活躍されているという事で弊社としても心強い存在です。話は変わりますが、カメラマンってご自身の作品を撮ったりするのですか?」
(カメラマン)「昔はやっていましたね。今も本当はやらないといけないのですが、やらなくなってきた理由がありまして。それは、、、」
ーーー次回カメラマンインタビューその3に続くーーー
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