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公開日: 2021/09/13

同じ?違う?アパレル物流とファッション物流に違いはあるのか

カテゴリ:物流業務について

アパレル物流とファッション物流の違いって何?

アパレルに特化した物流を「アパレル物流」といいますが、時として「ファッション物流」と呼ばれる場合もあります。そこで疑問に感じるのが「アパレル物流」と「ファッション物流」に違いがあるのかという点です。そのため、本日は「アパレル」と「ファッション」の違いを明確化した上で、「アパレル物流」と「ファッション物流」に違いがあるか検証してみます。

アパレルとファッションの違い

まずアパレルとファッションの違いについて考えていきます。

アパレルとは

アパレルイメージ
日本で使われているカタカナ表記の「アパレル」という言葉は英語で「apparel」と表記されます。しかしながら、その言葉の由来はフランス語の「appreiller」という言葉から来ていると言われています。(さらに遡ると、ラテン語で「用意する」を意味する「apparare」が語源とされています。)「appreiller」には「衣服を着せる」という意味合いがあります。

アメリカで大量生産される衣料品全般を「apparel」と称するようになったことを起点に、現代では「既製品の服」を意味する言葉になりました。そのため、ネックレスやピアス、指輪(リング)や腕時計、鞄(バッグ)といった雑貨はアパレルには含まれず、あくまでもトップスやボトムス、ワンピース等の布を使った衣服がアパレルに該当します。

「アパレル」は「ファッション」に比べて商業的要素が強い言葉です。というのもアパレルには「アパレル産業」としての意味合いもあり、基本的にはトレンドに合わせた衣料品を大量生産し、多くの人に販売して利益を上げる産業構造です。そのため、ビジネスシーンで使われることが多く、企画や製造、卸や小売に携わる企業や業界全般を指します。つまり、「アパレル」という言葉は基本的に衣料品(既製品の服)のビジネスに関わる業界全般を指す言葉として使われています。

ファッションとは

ファッションとは
「ファッション」は英語で「fashion」と表記されます。衣料品はもちろん、ヘアスタイルやメイク、アクセサリーなどを用いてコーディネートされた雰囲気を指します。つまりファッションは個人のセンスを自己表現したものであり、特定のアイテムを指すものではありません。

英語の「fashion」には「流行」という意味合いがある通り、ファッションには流行、つまりトレンドがあり、トレンドの発信源は様々です。ファッション業界ではアパレルブランドやファッション雑誌がトレンドを仕掛ける場合が多いです。その他にも芸能人やファッションモデル、海外セレブや有名俳優、最近ではinstagram等のSNSで活躍するインフルエンサーなどがトレンドの発信源になる場合もあり、ファッションにはそれら発信者のスタイルを自己のスタイルに取り入れるという楽しみがあります。

アパレル物流とファッション物流の違い

「アパレル」と「ファッション」の違いが分かったところで、本題である「アパレル物流」と「ファッション物流」の違いについて考えていきます。まず、Google検索で両方のキーワードを調べてみました。

Google検索結果画面(サジェストキーワード)

アパレル物流の検索結果
アパレル物流」で検索するとアパレル物流を解説するサイトや求人情報、アパレル物流を提供する物流会社のサイトがHITしており、ページ下部のサジェストワードではアパレル物流に関連するキーワード候補が表示されています。

次に「ファッション物流」で検索するとタイトルに「アパレル物流」のキーワードを含んだページもHITしており、ページ下部のサジェストワードではファッション物流ではなく、アパレル物流に関連するキーワード候補が表示されています。

つまりGoogleは「アパレル物流」と「ファッション物流」は同義語として捉えており、どちらかというと「アパレル物流」を勧めていることが分かります。

Google広告のキーワードプランナー

ではどちらのキーワードの方が検索されているのでしょうか?Google広告のキーワードプランナーで調べてみます。
アパレル物流とファッション物流のキーワードプランナー調査結果
2020年5月~2021年4月までの一年間の平均月間検索数での違いですが、「ファッション」は「アパレル」より検索されているものの、アパレル物流」の方が「ファッション物流」より検索されていることが分かりました。

Googleトレンド

次にGoogleトレンドで調べてみます。青色の線は「アパレル物流」、赤色の線が「ファッション物流」です。
アパレル物流とファッション物流のGoogleトレンド結果
グラフを見ると一目瞭然、結果として「アパレル物流」の方が「ファッション物流」より圧倒的に検索されているようです。

総合的に判断して、アパレル物流」と「ファッション物流」は同じ意味合いであり、「アパレル物流」の方が「ファッション物流」より一般的に認知されていると言えます。

アパレル物流(ファッション物流)に必要な機能

さて、「アパレル物流」と「ファッション物流」が同じ意味であることが分かったところで、アパレル物流(ファッション物流)に必要な機能を解説します。

品質を維持する管理体制

アパレルつまり衣料品は品質管理が重要です。特に近年のアパレル生産は中国や東南アジアといった比較的湿度が高い地域で生産されています。そのため、日本に輸入した際にOPP袋に水滴が付いていたということも珍しくありません。そのため、アパレルを保管する倉庫は湿度が高い1階より湿度が低い2階以上が望ましく、湿度も高くても60%まで、さらには風通しが良いことが理想的です。資産とも言えるアパレル在庫にカビが生えないように保管には十分に気を付けましょう。

複雑なSKUを管理するロケーション管理

アパレルが他の商材よりも在庫管理が難しいとされている理由の一つに品番はもちろん、カラーやサイズといったSKU単位での管理が求められることにあります。複雑かつ大量に生成されるSKUパターンをすべて正確に管理するのはアナログな運用では困難を極めます。そのため、一般的にはWMSと呼ばれる倉庫管理システムが利用されています。アパレルのカラーバリエーションは一見、見た目では判断がつかない時があります。人間の目ではブルーやネイビー、ブラック等はトーンが似ていれば同じ色に見えることが多々あります。WMSを導入していれば、倉庫でのピッキング時に商品の見た目ではなく、商品に添付されたバーコードをスキャンしてピッキングするため、誤出荷する心配が要りません。

アパレルに特化した流通加工

アパレルは検品や検針・X線検査、ネームやタグの付け替え、プレスなどの補修等、様々な流通加工を通して市場に流通しています。特に海外で生産されたアパレル製品は検品の品質が低い場合もあり、後々日本に輸入した衣料品から針が見つかることも珍しくありません。そうなると消費者や取引先からクレームが入り、場合によっては一発で営業停止や取引先から契約解除を迫られることも考えられます。徹底的にリスクを回避するためにもアパレルには流通加工が必要不可欠です。

卸・小売・ECへの対応

近年のビジネスモデルは多様化しています。メーカーが小売に参入したり、小売が自社ブランドを展開した結果、メーカー機能を持つ場合もあります。さらにここ数年ではコロナウイルスの影響もありEC市場の拡大に拍車がかかり、ECに販路を見出す企業も増えました。そのため、卸・小売・ECと業態問わず効率的に出荷できる体制づくりが重要です。

ファッション撮影

アパレル物流をサービスにしている会社の中には撮影代行を請け負っている会社もあります。物撮り、モデル撮影、ロケーション選定、ヘアメイク派遣、スタジオレンタル等を依頼することができれば、自社で撮影する手間を省くことができます。また、物流会社に撮影スタジオがあればその場で撮影できるため、すぐに通販サイトに商品を登録できます。さらに横持ち運賃も発生しないため、無駄なコストを削減することが可能です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?「アパレル」と「ファッション」の違いはもちろん、「アパレル物流」と「ファッション物流」が同じ意味であることが分かりました。もし、アパレル物流会社を探されている場合はトミーズコーポレーションがオススメです。

トミーズコーポレーションはアパレル物流25年の実績を誇る物流会社です。流通加工に対応していることはもちろん、ECに特化した最新のクラウドWMS「BEELOGI(ビーロジ)」を導入していることから、BtoB・BtoC・EC等、業態問わず対応することが可能です。さらにトミーズコーポレーションは撮影スタジオも保有しています。物撮りモデル撮影にも対応可能ですので、アパレル物流でお困りの場合はお気軽にお問合せください。

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