貨物保管における倉庫の種類について
倉庫を探している時に「どんな倉庫を探せばいいのか分からない」と不安を感じられたことはありませんか?実は倉庫で保管することを生業としている「倉庫業(営業倉庫)」の中にも色々な種類があります。そのため、倉庫探しに迷わないためにも、本日は倉庫の種類について解説させて頂きます。
目次
倉庫の種類
倉庫は、建屋の構造や設備から以下の通りに分類されています。
1類倉庫
一般貨物が保管される倉庫です。通常、倉庫と言えばここに分類されます。色々な物品の保管が可能な倉庫です。ただし、危険物、高圧ガスや冷蔵品などの物品は保管不可となります。
2類倉庫
防火性能を有しない倉庫です、そのため1類倉庫よりかは扱える物品に制限があります。第2類物品から第6類物品である「麦」「飼料」「板ガラス」「鉱物」「原木」等が保管される倉庫です。
3類倉庫
防水、防湿、耐熱、耐火性能を有しない倉庫です。お分かりの通り、2類倉庫より扱える物品がさらに限定されます。このことから、燃えにくく、湿気にも強い貨物が保管されます。第3類物品から第5類物品である「陶磁器」「鉄材」「原木」等が保管される倉庫です。
野積倉庫
倉庫という名前ですが、実は建屋ではなく、柵や塀で囲まれた物品を保管するための屋外の場所を指します。「土石」「自動車」「くず鉄」「古タイヤ」等が保管される倉庫です。
水面倉庫
原木を水に浮かべて保管する倉庫です。何故、原木を水に浮かべて保管する必要があるかというと、原木は陸上で保管しておくと感想して割れてしまうからです。水面に浮かべて保管することで、湿度を保つ事が可能です。
貯蔵槽倉庫
「麦」「でん粉」「ふすま」「飼料」「セメント」「石こう」「石油」「牛乳」等、袋や容器に入っていない粉状または液状の物品を保管する倉庫です。サイロやタンクがこれにあたります。
危険品倉庫
消防法で指定されている危険物や、高圧ガス保安法で規定されている高圧ガス等を保管する倉庫です。
冷蔵倉庫
生鮮品や凍結品等を摂氏10度以下の温度で保管する倉庫です。
その他の倉庫
トランクルーム
消費者の「家財」「美術品」「書籍」「ワイン」「ピアノ」等を保管し、管理する施設のことを指しますが、営業するためには国土交通大臣の認定が必要です。街中で見かけるレンタル倉庫やレンタルスペースなどはこれには該当されず、不動産賃貸扱いとなります。
保税倉庫
輸出入貨物を蔵置するための倉庫です。外国貨物の積卸しや運搬、蔵置、加工、製造、展示などをするためには税関長の許可や財務大臣の指定が必要になります。
発券倉庫
「金」「銀」「小豆」「アルミインゴット」「生ゴム」等、商品引取所で取引される貨物のために倉庫証券を発行することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ひと言に「倉庫」と言っても、これだけの種類と機能があるため、しっかりと自社の商品に対応してくれる営業倉庫を選定する必要があります。お困りの場合はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
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