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公開日: 2017/11/20

ネットショップの在庫管理はソフトだけでは不十分!?

カテゴリ:EC通販業務について

ネットショップの在庫管理ソフト

ネットショップを運営していく上で必ず課題となってくるのが在庫管理です。1つのショップの在庫管理だけでも大変なのに楽天やAmazon、Yahooや自社公式サイトといった複数のショップを運営している会社様の場合はさらに在庫管理が難しくなると思います。その難しい部分の1つが「在庫連動」です。それでは次の事例で考えてみましょう。

ネットショップの在庫連動

A店とB店とC店の3店舗でネットショップを運営していたとします。このブランドは「ワンピース」がよく売れるお店で、トレンド商品である「花柄ワンピース」の在庫を100着用意していました。ここで考えないといけないのはA店・B店・C店に対して在庫数をいくつずつ登録するかです。考えられるのは次の通りです。

A店40着・B店30着・C店30着と元々の在庫を分けて登録する。

トレンド商品ということもあり、売り出し当日、A店30着・B店30着・C店30着と注文が入りました。100着用意した商品のうち90着売れたということでオーナーは喜んでいました。ただ、喜んでいるうちにC店に商品への問い合わせが入りました。「商品が売り切れていますが再入荷はいつですか?」オーナーは慌ててA店に残っている在庫をC店に移しました。しかし、C店に注文が入りません。おそらくお客様は在庫がなく注文ができないということで、気が変わってしまったのでしょう。こうなってしまってはせっかく在庫が残っていても機会損失を招いてしまいます。

A店100着・B店100着・C店100着と全てのショップに全ての在庫を登録する。

オーナーはそれなら、と、機会損失が起きないように再入荷分の100着については各ショップに100着ずつ商品を登録しました。TVで紹介されたということもあり、なんとすぐさまA店100着・B店100着・C店100着の注文が入りました。しかし、合計300着の注文が入っているにもかかわらず、再入荷分の在庫は100着しかありません。当然ながら200着足りないため、お届けできないお客様に関しては事情を説明し、一旦キャンセル扱いにしました。ただ、クレームの電話は鳴り止まずレビューも悪い評価ばかりが増え、せっかく売れた商品分の利益が損なわれる結果となりました。こうなってしまっては機会損失が発生するだけでなく、お客様の信頼も失ってしまいます。

こういった問題を解決するのがリアルタイムに在庫連動を行うことができる在庫管理ソフトです。

リアルタイム在庫連動
100着しか在庫がない状態でも、A店100着・B店100着・C店100着という風に在庫を登録することができ、仮にA店に30着の注文が入ったとしても、B店とC店それぞれの在庫が自動かつリアルタイムに30着差し引かれます。そのため、B店とC店の在庫は70着になります。このように在庫が100着しかなくても複数ショップで機会損失がないように在庫連動できるのが在庫連動・在庫管理ソフトのメリットです。

ネットショップ在庫管理ソフトに足りない機能とは?

「ネットショップ 在庫管理 ソフト」と検索してHITする在庫管理ソフトは、上記のような「複数のネットショップ間の在庫をリアルタイムに連動させる」といった意味合いでの在庫管理がほとんどです。最近では在庫管理だけではなく、受注管理やページ更新もまとめてできるいわゆるネットショップの一元管理システムとして販売されているものもあります。もちろん、複数のネットショップを運営されているオーナー様にとっては必ずと言ってよいほど必要なシステムです。

ただし、これらのソフトの在庫管理はいわゆる「理論在庫」と言われるデータ上での在庫管理です。そのため、倉庫で保管されている「実在庫」を管理する在庫管理システムの機能を有しておりません。実在庫が正確に管理できていなければ、いくら理論在庫を正確に管理していても、結果的に在庫差異を起こしてしまいます。

実在庫を管理するシステムはWMS

実在庫を管理するためにはWMS(ダブリュエムエス)と呼ばれる倉庫管理システムが必要になります。

在庫管理ソフトとWMS

WMSにはソフトの他にハンディーターミナル(業務端末)と呼ばれるハードウェアが付属しているものが多く、検品するための機能が備わっています。通常、倉庫業務である入出荷や在庫管理、棚卸しといった場面ではこの検品作業が必須になります。検品を正しく行っていなければ色々な問題が発生してしまいます。

WMS導入により改善されるもの

WMSを導入すればハンディーターミナルを用いて正確な在庫管理ができるため、次のような問題の発生を未然に防ぐことができます。

入荷計上ミス


在庫管理にとって致命的なミスがこの入荷計上のミスです。入荷という作業は在庫管理にとっていわば入り口の部分であって、ここでミスをしてしまうと、後々の作業全てに関わってきてしまいます。もし仮に予定入荷数100個の商品を検品をしないまま、入荷計上してしまってはどうでしょう?100個の出荷指示が入った場合に1つ足りないといった事態に発展することも否定はできません。その時に原因追求しようとしても、もともと商品供給元のミスで99個しか倉庫に入ってきていないのか、100個入ってきているけれども倉庫側でなくしてしまったのか判断することができません。

それでは予定入荷数100個の商品を全て数えて検品すればこの問題は解決するでしょうか?残念ながらそれでもミスは起こります。人間の目で検品しても間違えてしまう可能性は否定できないからです。

そこでこういったヒューマンエラーを解決するための検品方法がハンディーターミナル(業務端末)を用いたバーコード検品です。商品にバーコードさえついていれば、そのバーコードをハンディーターミナルでスキャンすることで、正しい検品を行うことができます。先ほどの例から説明すると予定入荷数100個の商品を全てバーコードスキャンすればその数が100個だったのかそれとも99個だったのか、データを見ればわかります。目視計上と違いスキャンする時には数を数えなくて良いので作業者が考えながら作業しなくて済みます。

しかし、入荷計上ミスは何も数の問題だけではありません。Aという商品をBという商品として間違えて入荷計上してしまったらどうでしょう?Aという商品の出荷指示が入った場合、出荷することができなくなります。ハンディーターミナルを用いたバーコード検品なら「何」という商品が「何」個入荷計上したかわかるので、ミスなく入荷検品を終えることができます。

在庫が見つからない


在庫が見つからないといった問題はどこのネットショップ倉庫でもよく耳にする言葉ですが、そもそも何故在庫が見つからないのでしょうか?それは商品の保管先が管理されていないからです。10品番の商品の管理はできていてもそれが100や1,000という膨大な数の品番数ならどうでしょうか?そして品番のみならず、サイズやカラーといったSKUの展開も多い商品ならどうでしょうか?人間の記憶だけでは何がどこにあるのかなんて到底覚えることはできません。それを解決するのがバーコードによるロケーション管理です。


ロケーション管理をするためにはまず、商品を保管する棚に01-01-10や02-01-20といった言わば住所のような番号を付与することから始まります。この住所の事をロケーションと呼びます。このロケーションをバーコードとして棚に貼付けする事でWMSのハンディで管理する事が可能となります。
ビーロジスキャン
次に棚入れですが、もし仮に商品を02-01-20にという棚に入れて保管するとします。棚入れする際に商品についたバーコードと棚についたロケーションバーコードをスキャンすることで、Aという商品が02-01-20に入ったということがデータとして記録されます。これさえできればもし仮にAという商品の出荷指示が入ってもWMSから出力されるピッキングリストを見れば、Aという商品は02-01-20という棚にあるというのがすぐに判断できるので、在庫が見つからないといった問題を発生させることなく、すぐに出荷することができます。

誤出荷


間違った商品を送ってしまってはクレームにつながりかねません。誤出荷が起きてしまう理由は様々ですが、考えられるひとつが商品の入れ間違いです。先ほど説明したようなロケーション管理は実はWMSがなくても、エクセルファイルに品番(もしくはSKU)に対して棚入れしたロケーションナンバーを入力していれば、非効率ですができないことはありません。ただ、もし仮にそのようなもので商品の保管先を調べたとしてもピッキングする際に間違った商品をピッキングしてしまうといったヒューマンエラーについては否定できません。
納品書スキャン
WMSならピッキングリストとして出荷対象の商品や数量、どこの保管先(ロケーション)に保管されているか、を印刷する事ができます。ピッキングリストにバーコードを出力できるWMSなら、バーコードをハンディでスキャンする事でそのピッキングリストに紐付く出荷に必要な情報を取得できます。そして対象の商品のバーコードをスキャンする事で商品の種類や数量を間違える事なくピッキングする事ができるのです。(最近では納品書をピッキングリストとしても利用できるWMSも存在し、ペーパーレス化が進んでおります。)

ネットショップ物流におすすめなWMSをご紹介!

それではどのようなWMSを導入すれば良いでしょうか?オススメなのはネットショップ物流に特化した在庫管理システムであるクラウドWMS「ビーロジ」です。クラウドWMS「ビーロジ」なら今回事例にだしたミスが改善されるのはもちろんのこと、その他発生するであろうミスも未然に防ぐことが可能です。また、ミス防止だけではなく倉庫業務を徹底的に効率化するための仕組みがあるため、導入コストがかかったとしても結果的に費用対効果が良くなります。
クラウドWMS「ビーロジ」

ネットショップの実在庫を管理するならクラウドWMS「ビーロジ」の導入をご検討ください。

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