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公開日: 2017/11/02

5Sはもう古い?物流倉庫が8Sを目指す理由 その2

カテゴリ:倉庫業務について

物流倉庫の8S

前回の記事(5Sはもう古い?物流倉庫が8Sを目指す理由 その1)では主に物流倉庫の5Sについて紹介させて頂きましたが、今回はそれを基本としながらも1つ追加した6Sと、より発展させた8Sについて解説したいと思います。

6Sって何?

前回、5Sとは「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾(しつけ)」の頭文字のアルファベット「S」を取ったものとご紹介させて頂きましたが、そこに「作法」を追加したものが6Sになります。ルールやマニュアルを社内で徹底するためにも、守れていない人に対して「躾」を行いますが、できていればOKというだけではなく、「どのようにやるか」といった中身がよりいっそう問われるようになり、それが作法として位置付けられ「5Sをより良くしていこう」という動きが6Sとして定着することになりました。それでは具体例を上げてみましょう。

まずどんな会社でも挨拶は大切です。そのため、従業員にしっかりと挨拶をするように社内でアナウンスしている会社は多いです。通常、挨拶ができていない人にはきちんと挨拶をするように躾を行うわけですが、それだけでは不十分な場合があり、挨拶の質の中にもバラツキが出てきてしまう結果になります。
例えばAさんは挨拶をするときに相手の目を見ずに挨拶をします。変わってBさんは挨拶をするときに相手の目をしっかりと見て挨拶します。当然ながら目をみて挨拶をしたBさんの方が良い印象を相手に与えることができます。このように同じ挨拶をしたという結果でもその違いは明白です。
もし仮に、これが従業員同士ではなく、お客様相手ではどうでしょう?そこではまた違った作法が必要になります。相手の目をしっかりと見て挨拶するだけではなく、綺麗にお辞儀するといったことが求められると思います。接客業のような厳しい世界ではそのお辞儀の角度やスピード、タイミングも求められるかもしれません。
そのように作法は時として対象が変われば内容も変わります。つまりは従業員に挨拶をさせるといったルール、そして躾の中にはありとあらゆる作法が必要になるわけです。

物流倉庫の「作法」

「作法」

日常の正しい動作を身につける。
ルールやマニュアル厳守・・・

物流倉庫の作法も基本は同じです。正しい動作を身につけることにあります。前回の記事で物流倉庫での導線について少し触れましたが、物流倉庫の中を移動する際は、確保された導線の中を移動するのが基本のルールです。ただ、それだけでは作業員の行動にバラツキがでてしまいます。もし仮に、急いでいるという理由で導線の中を走っている作業員がいれば、どういった危険が予測されるでしょうか?滑って転倒するといった自傷はもちろんのこと、他の作業員とぶつかってしまうことも考えられます。また、対象は人だけではなく、在庫や設備等ありとあらゆるものになります。そう考えると走るといった行為だけで色々なリスクが生まれることになります。
つまりはそのリスクを回避するためにも、「決められた導線の中を移動する」というルールの中にも「走らずに歩く」というさらに細かな動作を含めたルールが必要になります。
倉庫での怪我

今注目されているのは8S

今、注目されているのは6Sにさらにプラスした2Sです。2Sとは「測定」「スマイル」です。物流倉庫でこの「測定」と「スマイル」が重要視されるのは物流改善で求められるレベルがさらに上がったことが背景として存在します。

「測定」

倉庫での測定
数量を測り、把握し比較して作業や運用の改善に努める。
KPI=重要業績評価指標・量対人時・・

まず「測定」についてですが、測定とはしっかりと物流倉庫の作業を見える化するということです。通常の物流倉庫は出荷業務において、当日出荷しなければいけない荷物さえしっかり出荷できれば基本的に問題はありません。確かにそれはそうですが、そこには多くのムダが潜んでいる可能性があります。出荷作業にしっかりと目を向け、その工程ひとつひとつに対して量対人時を取れば、スピードの早い人と遅い人の違いが明確化され、それを改善することで10人でやっていた作業も8人でできるかもしれません。今回は作業時間のバラツキを例に上げましたが、QCD【Quality(品質)・Cost(コスト)・Delivery(納期)】の観点から物流改善をしようとすると、1つ1つの工程にQCDに見合った基準を作ることが重要になるということです。

「スマイル」

倉庫での笑顔
笑顔で話しかけ、働きやすい職場環境づくりに努める。
巡回、声掛け・・

最後のSが「スマイル」です。「作法」では挨拶をするときの所作の違いについて触れましたが、そこに具体的な改善策を提示したのがスマイル=笑顔です。笑顔で挨拶すると気持ち良いですよね?それはコミュニケーションの始まりでもあります。また、スマイルは何も挨拶だけではありません。互いに笑顔で話しかけ合い働きやすい職場環境をつくることで、業務効率が上がるだけではなく、離職率が減り長期就労者が増えます。近年では物流業界のみならず、人材不足が深刻な問題を抱えておりますが、その上でまず重要なのは従業員が離職しないための職場環境づくりではないでしょうか?そんな魅力的な職場環境があれば新規雇用者も増える結果につながるはずです。

まとめ

我々トミーズコーポレーションは物流倉庫業として8Sをもとに、日々改善活動におけるPDCAサイクルを回しております。
自社の物流に課題を感じるお客様はお気軽にお問い合わせくださいませ。

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