物流業界では荷物の保管方法がとても重要になる
一時預かりの需要が増している
物流業界では、現在荷物の一時預かりというサービスの需要が増しています。
一時預かりというのは、出荷前に何らかの理由で出荷が出来なかった場合や現状では必要のない商品などを一時的に倉庫で保管しておくというサービスです。
例えばメーカーが卸先に商品を納品する際に卸先から「現状在庫が多く、スペースがないから少し納品を待って欲しい」と頼まれることがあります。
また小売の場合、シーズンから外れた売れ残りの商品については、店頭に置いておけないため、倉庫で保管する必要があるのですが、その売れ残りの商品のためだけに長期間倉庫を借りるのはコストがかかってしまいます。
そういった困った場合に一時預かりというサービスは便利なサービスになります。そのため、一時預かりはメーカーや小売にとって、必要不可欠な存在だといっても良いでしょう。
また、一時預かりの倉庫を利用するメリットは他にも存在します。物流倉庫を生業としている会社なら商材にあった適切な保管方法を熟知しているため、保管中に商品がダメになってしまうといった心配がありません。
今後もどんどん一時預かりの需要は増していくでしょう。
最も多いダンボールの保管
荷物の多くはダンボールで梱包されて配送されています。
そのため、物流業界で勤務した経験のある人はわかるでしょうが、荷物の大半がダンボールでの保管となっているのです。
そのダンボールで梱包された商品をどのように保管するのかが重要になるのですが、ダンボールに入っているとは言え、向きに注意しなければいけない商品が入っている場合もありますし、割れ物が入っている場合もあります。
万が一、商品を壊してしまえば、お客様に商品を届けることができなくなってしまうため、適切に保管する必要があります。
お客様に商品を発送できないとなると信頼は落ちてしまうので、利用してくれたお客様はどんどん減ってしまうでしょう。そうなればせっかく獲得したお客様も別のお店へ流れてしまい、最悪の場合は経営不振になってしまうケースもあるのです。そうならないためにも、商品の保管方法には細心の注意を払う必要があります。
パレットに乗せて崩れないように養生して積み込む方法や、ネテスナーで保管する方法もよく用いられています。当然積み込みをする際に大変になってしまってはいけませんので、フォークリフトなどで持てるように工夫して保管します。物によってはクレーンを使うこともあるのですが、ダンボールの場合にはクレーンを使うと箱が潰れてしまうので通常は使用しません。
また、ネテスナーやパレットに積む場合にも、順番をよく考えて積み込まないと潰れてしまう場合や破損してしまう場合があります。
よって保管方法についてしっかりと勉強する必要があります。商品保管に自信がない場合は、発送代行会社にお願いするのも1つの手段であります。
物によって変わる保管の方法
保管方法というのは、物によって変わる場合があります。
ダンボールであればパレットなどに平積みにしておくことが多いですし、大きな物や割れ物などは十分に注意して積まないといけません。
ただ物流倉庫で保管する商品は、時にはダンボール以外で保管される商品も存在します。
例えば高級な衣服やドレスなどは折り目がつかないよう、またシワにならないように保管しないといけない商品もあります。
そういった衣服はハンガーラックで保管する必要があります。 そのため、倉庫を利用する場合には、扱っている商品によってはハンガーラックが備え付けてあるか確認してみてもよいかもしれません。
近年は、食料品や冷凍された物などを保管する場合もあります。このような場合には、当然冷蔵庫や冷凍庫に保管しておく必要があります。
もし常温保存してしまえば、品物が腐ってしまうケースもありますし、冷凍されている物であれば、溶けて使い物にならなくなってしまうケースもあります。
そうなれば当然商品価値が無くなってしまいます。そのため、冷蔵冷凍の物流業者では倉庫に冷蔵庫や冷凍庫が備え付けられているのが一般的です。
よって商品の保管は必ず商品の種類に応じてどのように保管するのが最適なのかを知っておく必要があるのです。