実店舗での最新の販促集客のための分析ツール
オムニチャネルと言われる時代に突入してから、実店舗とネットショップの関係性は以前よりも高まっています。その一番分かりやすい例が実店舗とネットショップで共通のポイントが利用できる「ポイント連携」で、弊社のお客様もすでに導入しているお店が増えてきております。
経営側の目線からネットショップと実店舗の販売戦略を見比べた場合、それぞれに利点と欠点が存在します。実店舗の欠点というのが、顧客情報取得の手段がネットショップに比べて弱いところです。近年のネットショップの顧客管理は凄まじいもので、来店(アクセス)したお客様のデバイス・参照元・年齢・住まいの都道府県・興味のあるコンテンツ等の顧客情報を取得することができます。
つまりは、非購入者(購入せずともお店に立ち寄った人)の情報さえ蓄積できるということです。これを活用すると購入してもらえなかったお客様に対して、購入してもらえるための戦略を新たに立てて、リターゲティングすることが可能です。
では実店舗ではいかがでしょうか?
これまでの実店舗の販売管理ではPOSデータをもとに「何が」「いつ」「どこで」「どれくらい」売れたのかを分析してきたと思います。しかしそれはあくまでも購入者の情報であって非購入者を含めたすべての来店者のデータではありません。それがなんと、非購入者の情報までも取得できるようになるとの事です。
目次
実店舗の販促集客ツール
では一体どうやって来店者すべての情報を取得するのか、、、
答えは防犯カメラです。
ネットワークカメラ向けソフトウェアの開発・販売事業を展開する株式会社アロバが【アロバビューコーロ】という小売店や飲食店向けの来店客の動向分析ができる画像解析サービスを始めたとのこと。
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アロバビューコーロ
ネットワークカメラから取得した映像をもとに会解析を行い、パソコンやスマートフォンにリアルタイムで分析データを表示する。取得したデータは自動でグラフ化され、日・週・月ごとの来客数や世代別・性別でにデータを一覧できる。同ソフトウェアを用いれば「購入していない」来店者のデータを把握し、POSデータと突き合わせて購入率を割り出せるようになる。また、来店者の感情(喜び・怒り等)も読み取ることが可能。
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画像解析の精密さが気になる所ですが、なんともすごい機能としか言いようが無い。これがあれば、店頭スタッフの記憶だけを頼りにするのではなく、経営層に来店者情報をしっかりと届けることが可能ですね。商品企画や店舗レイアウトももっと工夫されていくかもしれない。実際に、これが月々8,000円から既存の防犯カメラでも活用できるということで、コンビニやカフェ、ドラッグストアで問い合わせが増えているとの事。ただ、人と人とのリアルなコミュニケーションだけはおろそかにならないようによりいっそう気をつける必要がありますね。
それにしても、実店舗とネットショップの垣根がなくなるということは、EC(ネットショップ)担当者も実店舗の運営に注目していく必要があります。
オムニチャネルの未来はもっとすごいものになりそうですね。